40代を迎え、加齢を重ねると共に、体力の衰えや眠りが浅くなったり、免疫力の低下、気力が湧かないなど様々な体調不良が起こります。
そういった症状に、これといった心当たりとなる原因が無い場合「歳だからなぁ…」と諦めていませんか?
もしかすると多くの体調不良の原因は女性ホルモンの分泌量が減少してきているせいかもしれません。
この記事では、自律神経失調症の症状と、女性ホルモンの減少による自律神経失調症との関係性、その対処法をご紹介致します。
自律神経失調症とはどんな症状が当てはまるの?
自律神経失調症とは自律神経のバランスが崩れてしまう事から起こる体調不良を総じてそう呼ばれています。
自律神経は循環器、消化器、呼吸器など、身体が命を繋ぐ役割にとても重要な機能を司っている神経です。
その自律神経か乱れてしまうと、体がだるくやる気が出なかったり、便秘、下痢、頭痛、ほてり、動悸息切れ、しびれ、など人それぞれに症状は異なり多くの症状が出てくると報告されています。
この様な症状が出てくる原因としては、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまった事があげられます。
本来ならば昼間に活発もなる交感神経と、夕方から活発になり、人間の身体を休めるモードへと誘い込む副交感神経ですが、バランスが崩れると夜になっても交感神経が活発になってしまい、夜眠れない、昼間の活力が湧かない、など先程の体調不良へと繋がります。
自律神経失調症と女性ホルモンの関係性とは
40代以降の体調不良は、よく更年期障害とも診断されるのですが、女性ホルモンの減少が自律神経を乱す事にも繋がっています。
女性ホルモンは脳内にある視床下部へと指令を出す役割も果たしています。
この視床下部には、自律神経を働かせる役割があるため、更年期障害によって女性ホルモンが減少すると視床下部への指令が送られにくくなり、自律神経が乱れ始めます。
よく自律神経失調症の原因はストレスと言われていますが、女性ホルモンも大きく関わっています。
特に視床下部では発汗、体温、心拍、血圧、血流と身体にとってとても大切な役割を司ります。
閉経してしまうと、卵巣からの女性ホルモンは送られない為、脳がこれまでのパターンとの違いに対応しきれなくなり自律神経が乱れてしまいます。
この様なメカニズムで女性ホルモンの減少が自律神経失調症へと繋がります。
女性ホルモンの減少による自律神経失調症の場合、どんな対処法があるの?
閉経などの原因で女性ホルモンが減少し、自律神経が乱れていると判断された際に出来る対処法はいくつかあります。
今回はホルモン補充療法についてご説明致します。
減少してしまった女性ホルモンを補う事で、その時に出ている体調不良の原因を取り除く事ができます。
突然の発汗や、動悸息切れ、夜の眠りが浅い、やる気が出ないなど様々な症状に効果が期待出来ます。
女性ホルモンであるエストロゲンの補充や、プロゲステロンを補う事で症状の改善を目指します。
主に使用されるエストロゲンには手軽な飲み薬タイプや、皮膚に貼り付けるパッチタイプ、化粧品感覚で塗るゲルタイプなど様々なタイプが用意されており、患者の希望にも沿って処方されます。