多くの方が苦しんでいる自律神経失調症には多くの症状があります。
代表的な症状に疲労感や精神的な不安定状態、そして今回紹介する肩こりといったものがあります。
今回、この肩こりの症状にフォーカスして、その原因と対策方法を紹介し、まとめました。
これを読めばきっと自律神経失調症の肩こり症状について多くのことを知ることができます。
それでは最初に、なぜ自律神経失調症で肩こりが起こるのか、その原因についてお話ししていきましょう。
自律神経失調症からくる肩こりの原因とは?
ここでは一言で自律神経失調症からくる肩こりの原因をお答えできればいいのですが、実際は原因が分からないことも少なくありません。
そのため、自律神経失調症からくる肩こりの原因は不明ということです。
しかし、その中でも注目されている原因として神経のバランスが崩れた状態というものが挙げられます。
肩こりの症状が出ている頸椎の中に頚髄と呼ばれる神経の束があり、ここに交感神経や副交感神経といったものが入っているのです。
この2つの神経が自律神経失調症によって機能しにくくなるとバランス機能が働きにくくなり、頸椎や周辺の筋肉の機能が低下して肩こりの症状を引き起こすとされています。
もちろん、これ以外にも自律神経失調症による体の不調で姿勢が悪化して肩こり症状を引き起こすなどさまざまな原因が考えられます。
自律神経失調症からくる肩こりの対策:自律神経失調症自体へアプローチ
自律神経からくる肩こりの対策として、原因となっている自律神経失調症の治療を積極的に行うことが挙げられます。
代表的なものとして、薬物療法、心理療法、音楽療法、生活習慣の見直しといったものです。
薬物療法は、自律神経の安定を図ることが期待できる薬物を使用して症状を緩和させたり、ホルモン剤を用いたホルモン療法を行ったりします。
心理療法は、過度なストレスを緩和したり、ストレスのコントロール方法を訓練することで心理的な原因によって発生した自律神経失調症の治療です。
音楽療法は音楽などを聴いたり、演奏することで精神の安定を図るというもので、最後の生活習慣の見直しは生活リズムの乱れた自律神経失調症に対するアプローチを行います。
これらの治療を行うことで自律神経失調症を軽減させ、そこからくる肩こりの症状を和らげます。
自律神経失調症からくる肩こりの対策:対症療法
自律神経失調症の回復には時間がかかります。
その間、肩こりの症状は続く可能性が少なくありません。
そんな時に有効なのが対症療法です。
つまり、肩こりの症状を直接緩和する手段を取ります。 姿勢の矯正、簡単に出来るマッサージやストレッチ、運動などの指導を行って、肩こりの症状自体の緩和を図ります。
また、自律神経失調症の薬の飲み合わせや体質に問題がなければ、肩こりを軽減する薬や湿布などの外用薬を利用するという方法を取る場合も少なくありません。
自分で行う肩こり体操を調べて、自分でやってみるという方法も確かにあります。
しかし、姿勢(座位、歩行時)、生活環境、仕事状況、就寝時の枕などの様々な要因を専門家が評価したうえで適切な運動療法の処方を受けた方が安全で効果的です。